ルール 20 i と o の母音を長く発音させる特別な子音たち

i と o の母音を長く発音させる特別な子音たちのフォニックスルール ( Phonics Rule )

今回は i と o の母音を長く発音させる、特別な2つ続く子音 nd、gh、ld、ll、st のフォニックスルールをご紹介します!

フォニックスルール No. 20

i の母音の次に nd、gh、ld の子音が続く時は、前の i を長く発音する
o の母音の次に ld、ll、st の子音が続く時は、前の o を長く発音する


通常、母音の後ろに子音が2つ続く時は、「ルール3: 母音の後ろに子音が2つ続く時はその母音を短く発音する」で学んだように、前にある母音は短く発音します。

今回のフォニックスルールはそれの例外となる特別ルールです。

i の次に nd、gh、ld の子音が続く時は、前の i を長く発音する

まずは特別な子音の前の母音 i が長く発音されるケースです。

例えば kind という単語を見てみましょう。

ステップ1: 母音を探しましょう。

kind の中にある母音は i ですね。

フォニックスルール 20-1 フォニックスルール 凡例

ステップ2: 母音の後ろにくる子音を確認しましょう。

kind の中で i の後ろにくる子音は nd です。

フォニックスルール 20-2

nd は直前の母音を長く発音させる特別な子音なので、i は短母音ではなく、長母音 (long vowel) として発音されます。

フォニックスルール 20-3

(長母音と短母音の発音の違いについてはこちら ⇒ 長母音と短母音について

長母音 (long vowel) はアルファベットの名前で発音するので、 kind は強引にカタカナで書くと「 k + アイ + nd 」 のような感じになります。

他には、child、find、mind、sigh、wild などにも、このフォニックスルールが当てはまります。


o の次に ld、ll、st の子音が続く時は、前の o を長く発音する

続いて、特別な子音の前の母音 o が長く発音されるケースです。

old という単語に注目してみましょう。


先ほどと同様のステップで母音と子音を探します。

フォニックスルール 20-4

ld は直前の母音を長く発音させる特別な子音なので、o は短母音ではなく、長母音 (long vowel) として発音されます。

ですので old は強引にカタカナで書くと「 オウ + ld 」 のような発音になります。


hold、most、roll、troll、told などにも、このフォニックスルールがあてはまります。

日本でも馴染みのある英単語の post も、英語の発音では「ポスト」ではなくて 「 p + オウ + st 」(ウストゥ)のような感じの発音になります!

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